本気で伝える気があるのか
今日は関西レインボーパレードというそのときに、
地元の公開講座に出席していた私。
行きたかった関パレよりあえてこちらを選んだ理由はと言うと、
題名に魅かれたからです。
「多様なセクシュアリティを尊重するために---気づくうれしさ、学ぶ楽しさ---」
================
「男女共同参画」の名のもとに企画された事業のひとつでした。
講師はあっちこっちの大学でセクシュアリティ論を教えている人。本も何冊か書いている。(仮にJ氏と呼びます)
とある公民館の二階視聴覚室。
座っているかた、スタッフもふくめ22~3人。
うち二人は市(主催者側)の男性職員。
女性スタッフ三名ほど。
若い方は少ない。
セイクマイらしき若者がひとり気になる存在でした。
================
行ってよかったかというと、「行ってよかった。」
体裁だけ整えて言葉が上滑りする、こういう講座がいまだあるのだということがよくわかった、という意味において。
はっきり言って名ばかりの講座だった。
お役所仕事ってこういうものなのね?
雰囲気くら~い&重たい空気。
男女参画事業をやっていますという既成事実だけ作ってる、ていう感じね?
[心]が感じられませんでした。
===============
レジメもらいました。
うたい文句だけは立派です。(以下抜粋)
(前置き文)
「講演する内容
・国の第3次男女共同参画基本計画には性の多様性へ配慮するむねの言葉が入りました。しかしそれが実際に行われているかというと、道半ばです。私たちは「性の多様性」の事実を知ると同時に、それを思考の道具として使うレッスンが必要です。
・「性」のことを学問では「セクシュアリティ」と言いますが、今回はこの言葉を思考の道具として、生きるセンスを磨き、生活を豊かなものにしていければと思っています。
1 セクシュアリティとは
私たちが何かを性的だと感じても、そのモノ自体が性的なわけではなく、そう感じてしまう色メガネを、私達がかけているだけかもしれない。
(セクシュアリティという言葉の説明と性分類について話す)
2 多様な性のルール、多様なセクシュアリティ
日本には多様な文化や慣習が入り、あるいは出て行ったのだろうが、そこには多様なセクシュアリティを歓待する動きがつねにあったことを忘れてはならない。
(同性愛の歴史と文化に触れた説明あり・・・少女誌、コミック誌にみるLGBT)
3 正常と異常、健常と障害の間
性同一性障害者性別取扱特例法について
「障害」の新しい捉え方について
=================
これ書いているだけでうんざりしてきたわ。
私には学問用語としか思われない、わかりにくい言葉も出てきて、それをわかっているものと前提したようなJ氏の話し方にため息が出そうでした。(大学での講義ならともかく・・・)
「異性装」はまだわかるとして、「男の性規範」 「女性排除」 「男子定食」 「女子定食」「既得権益の循環」
「障害の個人的悲劇理論」「障害の社会的仰圧理論」「ゾーニング」・・・etc・・・・。
難しい言葉だけ並べて、いかにも講義してます的なポーズでしたが、
内容が一貫せず、ただ言葉の羅列を聞かされているような。
うれしさも楽しさもあったもんじゃないわ
それどころか
だんだん私自身がその場の空気の重苦しさに耐えられなくなり・・・
それでも努力して、私としては一生懸命耳を傾けてはいたのよ?
予定より早く話し終わってしまったとJ氏が言ったその時点で「はぁ~・・・?」でしたが。
まだ肝心なことに何も触れていないんじゃあ?
そしておきまりの質疑応答。
質問人A(60代と思われる男性):「ロリコンについてと、資源回収時に当番で立っている人がいると、人に見られて困る雑誌等(どうもボーイズラブとか同性愛関連雑誌を言ってるらしかった)が出しにくい。あの監視体制なんとかならないか・・・市の職員の人がいるのでそこんとこ、ぜひお聞きしたい。」
J氏回答:「私も研究上いろんなコミック誌など読むが、近所の人の目が気になり、同じような思いをしている。引き取り業者に頼むか、個人的に業者に持ち込むということもできますよ~」
(そして市の職員の方は、この件にだけはやけに反応して非常に丁寧に時間をかけて答えておられました。自分の仕事に関係することだけはやけに熱心なんですね)
質問ではなく、心からJ氏に向けて、感謝の言葉を述べた70代と思われる男性もおられました。
この男性は体に障害があり、小学校に入ってからいじめを受けた経験のあるかたでした。J氏のあることばに感動したそうです。(忘れましたが)
私、何も言わず帰ろうと思っていたのですが、
(ゆうこ心の葛藤)もうこの手の講座には来ることないし・・・「また今度」もないけど・・・あきらめては何もはじまらない・・・ええい、せっかく来たんだから。
ダメ押しで質問!!
「○○市から来ました○○○○と申します。私の娘はレズビアンです。中学生のころより、そのことで大変苦しい思いをしてきました。今、娘は教育という場で偏見のない人を育てようとがんばっています。J先生も教育の現場で働いていらっしゃる方ですから、その先生にお聞きしたいのです。先生は、今の学校で、どんな教育が必要だと思われますか?やっぱり「夢」を持っていきたいですから・・・おきかせください。」と。
J氏:「大変むずかしいご質問ですね・・・。性教育に関しては学校側も大変神経を使うところで・・・・やはり親からの視線もありまして・・・他の所などでは、希望すると「出前の性教育」をやってくれるところもあります。そういうものも利用してもいいんじゃないでしょうか・・・こんなところでいいですか?」
私、相当アガッテいたのであんまり覚えていないのですけど、こんな回答だったように思います。
期待はしていなかったけど、こんな回答しか返ってこなかったのでした。ちょんちょん
================
質問し終わって席に座って、隣のめいっこひぃと目が合ったらひぃは目に涙をいっぱい溜めていてびっくりしたわ。
あとで聞いたら、「ゆうちゃんはたぶん質問しないだろうな~・・と思っていたら手を挙げてびっくりした。それって、Eもがんばっているから自分も!って思ったからでしょ?そう思ったら泣けてきた・・・」
もちろんそうよ!!
===============
帰りの車の中、肩コリのひどいこと・・・頭痛までしてくる・・・・。
すごい脱力感。
ひぃとしゃべってて。
「でもゆうちゃん、ゆうちゃんの質問きいて、メガネ取って涙を拭いているように見えた人がいたよ。
なにか心に響いたんだと思う。」
と言ってくれた。
それなら質問した甲斐もあったのかな!ってふたりでちょっと笑った。
最初に気になっていた若者は、終わった途端にJ氏に駆け寄っていったよ、とひぃが教えてくれた。
その若者の必死さが伝わってくるようだね・・・と話したことでした。
================
宛先のある言葉、ない言葉。
言葉が肩口のあたりを通り過ぎ、こちらの胸にどんと突き当たってこない。
新聞で目にしたこの言葉に凝縮されています。
お茶を濁したような・・・
無難な血の通わないことばほど嫌なものはない。
それは不特定多数の人に向けられた言葉の無機質さ。
言葉は知らなくても、うまく語れなくても、伝えたいという気持ちがあれば、心は通うよね?
笑顔も大事、ユーモアも大事と改めて思った秋の夕暮れ~~♫
以上報告終わり!!(^^ゞ
ちょんちょん
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地元の公開講座に出席していた私。
行きたかった関パレよりあえてこちらを選んだ理由はと言うと、
題名に魅かれたからです。
「多様なセクシュアリティを尊重するために---気づくうれしさ、学ぶ楽しさ---」
================
「男女共同参画」の名のもとに企画された事業のひとつでした。
講師はあっちこっちの大学でセクシュアリティ論を教えている人。本も何冊か書いている。(仮にJ氏と呼びます)
とある公民館の二階視聴覚室。
座っているかた、スタッフもふくめ22~3人。
うち二人は市(主催者側)の男性職員。
女性スタッフ三名ほど。
若い方は少ない。
セイクマイらしき若者がひとり気になる存在でした。
================
行ってよかったかというと、「行ってよかった。」
体裁だけ整えて言葉が上滑りする、こういう講座がいまだあるのだということがよくわかった、という意味において。
はっきり言って名ばかりの講座だった。
お役所仕事ってこういうものなのね?
雰囲気くら~い&重たい空気。
男女参画事業をやっていますという既成事実だけ作ってる、ていう感じね?
[心]が感じられませんでした。
===============
レジメもらいました。
うたい文句だけは立派です。(以下抜粋)
(前置き文)
「講演する内容
・国の第3次男女共同参画基本計画には性の多様性へ配慮するむねの言葉が入りました。しかしそれが実際に行われているかというと、道半ばです。私たちは「性の多様性」の事実を知ると同時に、それを思考の道具として使うレッスンが必要です。
・「性」のことを学問では「セクシュアリティ」と言いますが、今回はこの言葉を思考の道具として、生きるセンスを磨き、生活を豊かなものにしていければと思っています。
1 セクシュアリティとは
私たちが何かを性的だと感じても、そのモノ自体が性的なわけではなく、そう感じてしまう色メガネを、私達がかけているだけかもしれない。
(セクシュアリティという言葉の説明と性分類について話す)
2 多様な性のルール、多様なセクシュアリティ
日本には多様な文化や慣習が入り、あるいは出て行ったのだろうが、そこには多様なセクシュアリティを歓待する動きがつねにあったことを忘れてはならない。
(同性愛の歴史と文化に触れた説明あり・・・少女誌、コミック誌にみるLGBT)
3 正常と異常、健常と障害の間
性同一性障害者性別取扱特例法について
「障害」の新しい捉え方について
=================
これ書いているだけでうんざりしてきたわ。
私には学問用語としか思われない、わかりにくい言葉も出てきて、それをわかっているものと前提したようなJ氏の話し方にため息が出そうでした。(大学での講義ならともかく・・・)
「異性装」はまだわかるとして、「男の性規範」 「女性排除」 「男子定食」 「女子定食」「既得権益の循環」
「障害の個人的悲劇理論」「障害の社会的仰圧理論」「ゾーニング」・・・etc・・・・。
難しい言葉だけ並べて、いかにも講義してます的なポーズでしたが、
内容が一貫せず、ただ言葉の羅列を聞かされているような。
うれしさも楽しさもあったもんじゃないわ
それどころか
だんだん私自身がその場の空気の重苦しさに耐えられなくなり・・・
それでも努力して、私としては一生懸命耳を傾けてはいたのよ?
予定より早く話し終わってしまったとJ氏が言ったその時点で「はぁ~・・・?」でしたが。
まだ肝心なことに何も触れていないんじゃあ?
そしておきまりの質疑応答。
質問人A(60代と思われる男性):「ロリコンについてと、資源回収時に当番で立っている人がいると、人に見られて困る雑誌等(どうもボーイズラブとか同性愛関連雑誌を言ってるらしかった)が出しにくい。あの監視体制なんとかならないか・・・市の職員の人がいるのでそこんとこ、ぜひお聞きしたい。」
J氏回答:「私も研究上いろんなコミック誌など読むが、近所の人の目が気になり、同じような思いをしている。引き取り業者に頼むか、個人的に業者に持ち込むということもできますよ~」
(そして市の職員の方は、この件にだけはやけに反応して非常に丁寧に時間をかけて答えておられました。自分の仕事に関係することだけはやけに熱心なんですね)
質問ではなく、心からJ氏に向けて、感謝の言葉を述べた70代と思われる男性もおられました。
この男性は体に障害があり、小学校に入ってからいじめを受けた経験のあるかたでした。J氏のあることばに感動したそうです。(忘れましたが)
私、何も言わず帰ろうと思っていたのですが、
(ゆうこ心の葛藤)もうこの手の講座には来ることないし・・・「また今度」もないけど・・・あきらめては何もはじまらない・・・ええい、せっかく来たんだから。
ダメ押しで質問!!
「○○市から来ました○○○○と申します。私の娘はレズビアンです。中学生のころより、そのことで大変苦しい思いをしてきました。今、娘は教育という場で偏見のない人を育てようとがんばっています。J先生も教育の現場で働いていらっしゃる方ですから、その先生にお聞きしたいのです。先生は、今の学校で、どんな教育が必要だと思われますか?やっぱり「夢」を持っていきたいですから・・・おきかせください。」と。
J氏:「大変むずかしいご質問ですね・・・。性教育に関しては学校側も大変神経を使うところで・・・・やはり親からの視線もありまして・・・他の所などでは、希望すると「出前の性教育」をやってくれるところもあります。そういうものも利用してもいいんじゃないでしょうか・・・こんなところでいいですか?」
私、相当アガッテいたのであんまり覚えていないのですけど、こんな回答だったように思います。
期待はしていなかったけど、こんな回答しか返ってこなかったのでした。ちょんちょん
================
質問し終わって席に座って、隣のめいっこひぃと目が合ったらひぃは目に涙をいっぱい溜めていてびっくりしたわ。
あとで聞いたら、「ゆうちゃんはたぶん質問しないだろうな~・・と思っていたら手を挙げてびっくりした。それって、Eもがんばっているから自分も!って思ったからでしょ?そう思ったら泣けてきた・・・」
もちろんそうよ!!
===============
帰りの車の中、肩コリのひどいこと・・・頭痛までしてくる・・・・。
すごい脱力感。
ひぃとしゃべってて。
「でもゆうちゃん、ゆうちゃんの質問きいて、メガネ取って涙を拭いているように見えた人がいたよ。
なにか心に響いたんだと思う。」
と言ってくれた。
それなら質問した甲斐もあったのかな!ってふたりでちょっと笑った。
最初に気になっていた若者は、終わった途端にJ氏に駆け寄っていったよ、とひぃが教えてくれた。
その若者の必死さが伝わってくるようだね・・・と話したことでした。
================
宛先のある言葉、ない言葉。
言葉が肩口のあたりを通り過ぎ、こちらの胸にどんと突き当たってこない。
新聞で目にしたこの言葉に凝縮されています。
お茶を濁したような・・・
無難な血の通わないことばほど嫌なものはない。
それは不特定多数の人に向けられた言葉の無機質さ。
言葉は知らなくても、うまく語れなくても、伝えたいという気持ちがあれば、心は通うよね?
笑顔も大事、ユーモアも大事と改めて思った秋の夕暮れ~~♫
以上報告終わり!!(^^ゞ
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by jandaramommy | 2012-11-13 14:18